名崎無線送信所のアンテナ銘板表記についての考察。

参考文献:「設計エンジニア必携 無線編」1969
日本電信電話公社施設局 編  電気通信協会 出版
国立国会図書館請求番号 ND2−36

1.「Gx−Sy」(x,yは数字)

アンテナ直下の「収容函」に表記されている「Gx−Sy」(x,yは数字)ですが、参考文献を当たった結果、
下記のような記述がありました。

A.「回線統制局から送信所までの一連のシステムは、業務内容、送信出力、電波形式等を勘案し、
 現用系を最大6システム、予備1システムを持って1グループを構成し、2グループ相互間で
 予備システムを共用する。」

B.「業務内容、送信出力、電波形式等の違いによりグループ相互の予備システム共用が出来ない
 ものにあっては、予備機の数を現用3システム以下のグループでは1システム、現用4システム
 以上のグループでは2システムとし、かつ1グループ中のシステム数は現用、予備を合わせて
 最大7システムとする。」

一方、名崎の銘板の記載を、「Gx−Sy」順で整理してみると、

7305.00 JMH2 G1-S3-HFD・ -30IT-39?パネル表示は廃止局(JKA)
モノコーン G1-SP1-MC-311 1局(311)
4316.00 JJC G3-S4(138)
5767.5 JKB3(廃局) G3-S2-HFD 21-22IT-20
JKB2〜4?モノコーン5 G3-SP1-MC(IS-104)-39(309)パネル表示は廃止局(JKB)
6679.00 VOLMET G4-S1HFD 23-39IT-39(172)
13282.00 VOLMET G4-S2 VFD 35-42IT-39
モノコーン G2/G4-SP1-MC 2局 (313)
8467.00 JJC G5-S1-HFB・32-38IT-39
12745.50 JJC G5-S2
16971.00 JJC G5-S3-HFB・24-25IT-77(245)
17069.60 JJC G5-S4-HFB・32-38IT-77(259)
22542.00 JJC G5-S5(278)
8/12/16/17/22JJCモノコーン G5-SP1-MC(IS-104)-77(303)
8/12/16/17/22JJCモノコーン G5-SP2-MC(IS-104)-77(305)
5000.00 JJY G6-S2-HFD・33-34IT-60(164)
8000.00 JJY G6-S3-HFD・26-27IT-20
10000.00 JJY G6-S4-HFD・20-21IT-20
2.5/5/8/10/15JJYモノコーン G6-SP1-MC(IS-103)-60(306)
3622.50 JMH G8-S1
9970.00 JMH3 G8-S3(155)
13597.00 JMH4 G8-S4(142)
18220.00 JMH5 (不明)
モノコーン G7/G8-SP1-MC (2局)
3365.00 JMJ G9-S1(129)
5405.00 JMJ2 G9-S2(140)
9438.00 JMJ3 G9-S3
14692.50 JMJ4 G9-S4(127)
18441.20 JMJ5 不明(第一送信所フェンス内)
モノコーン G9-SP1-MC 2局(315)
2863.00 VOLMET GII-S1HFD・23-39IT-39(139)
8828.00 VOLMET GII-S2 HFD 27-28IT-39(148)
モノコーン GII-SP1-MC(IS-103)-39(308)

以上のように、局/周波数と、G(グループ?)S(システム?)が一致しているのがわかります。
特にモノコーンアンテナは電波が出ていない状態が多いので、どの局が送信されるか分かりませんでしたが、
このデータが正しければ、それぞれのモノコーンアンテナはそのグループの予備用として動作する事が
読み取れると思います。
例:G5のJJCは先の引用の「B.」にあたる。(4システム以上のグループは予備2システムを持つ)
  G7/G8、G2/G3、2局、のような表記のあるモノコーンは引用の「A.」にあたる。

また、G番号の欠番は恐らく廃止された無線局のものではないかと思われます。G1、G3はすでに
廃止されたJKA、JKBの番号が残って現存の無線局に利用されているのではないでしょうか?

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